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コラム
在宅の高齢者や障がい者を支える
訪問介護というしごと
北海道ホームヘルプサービス協議会
ホームヘルパーは、
在宅介護サービスの中心的担い手
ホームヘルパー(訪問介護員)は、要介護認定を受けている高齢者や、障害支援区分の認定を受けている障がいのある人の居宅を訪問し、身体介護や家事支援を行う専門職。在宅の高齢者の介護保険サービス利用が増加する中で、在宅介護サービスの中心的担い手として活動します。
訪問介護の仕事は、大きく分けると「身体介護」と「生活援助」があります。身体介護は、食事、入浴、排せつ、着替えなど、在宅での基本的な生活を継続できるように、身体に直接触れて介助。生活援助は、調理、洗濯、掃除、買物や薬の受け取りなど、身体に触れない範囲の援助や代行を行います。また、利用者本人や家族への精神的ケア、家族に介護の技術的な指導を行うことも大切な役割です。訪問介護は、利用者さんの自宅に出向き1対1の関係で行われる特徴から、相手の方と心が通じ合う喜びがやりがいに挙げられることも多い仕事です。
ホームヘルパーは、行政や医療・保健分野の職員とチームを組んで働くことも多く、他職種の業務や各種制度についての基本的知識、連絡・調整能力が求められます。また、利用者の起床、就寝、排せつや体位変換といった生活時間に沿ったニーズに対応するため、定期的な巡回訪問介護、利用者の求めに応じて訪問する随時訪問介護、夜間の訪問介護など、サービスの多様化と充実が進んでいます。
研修と実務経験を積んで、介護福祉士へキャリアアップ
ホームヘルパーとして「身体介護」を行うには「介護職員初任者研修課程」を修了する必要があります。自治体や社会福祉協議会、企業などが行う130時間の研修を受けて介護の基礎と技術を学び、取得後、ホームヘルパーが行う身体介護と生活援助の両方に携わることができるようになります。さらに、320時間(※)の「実務者研修」を修了し、3年以上の実務経験を積めば国家試験を受験でき、合格すれば介護福祉士の資格を取得できます。
ホームヘルパーの多くは介護保険法や、障害者総合支援に基づく指定訪問介護事業所等に雇用されています。雇用形態には常勤、非常勤があり、地域に密着したサービスを提供する仕事であり、短時間勤務も可能であることなどから、主婦などの活躍の場にもなっています。ホームヘルパーは、身体介護や生活援助の技術・知識はもちろんのこと、相手の気持ちや状態を察する思いやり、相談を受け止め信頼関係を築けることが必要です。
※初任者研修未受講者は450時間
ホームヘルパーのスキルアップをサポート
北海道ホームヘルプサービス協議会は、幅広い視点からホームヘルパーの活動をサポート。初任者から中級者、上級者向けまで、あらゆるホームヘルパーのスキルアップを目指し、札幌市および道内各地区で専門性の高いステップアップ研修会を実施し、道民に向けた出前講座などの取り組みも行っています。また、道内15地区(14地域+札幌市)において地区連絡会議を開催し、地域の現状やニーズを反映させるための協議をする場も設けています。
介護のしごとを支える、ホームヘルパーの職能団体北海道ホームヘルプサービス協議会
北海道ホームヘルプサービス協議会は、多様化する制度(介護保険法、障害者自立支援法など)や事業所の法人種別に関わらず、幅広い視点からホームヘルプサービスを探求。基本的には事業所を会員としていますが、サービス現場のニーズを事業や会務に適切に反映させるために、ホームヘルパーが中心となって運営を行っています。
札幌市中央区北2条西7丁目1番地かでる2.7 2階
北海道社会福祉協議会地域福祉部内
Tel:011-241-3976(代表) 011-241-3977(直通)
https://www.do-homehelp.jp/