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コラム
先進機器の導入でより見えてくる、
人にしかできない介護のありかた。
介護ロボットや先進機器は介護事業所などで実際にどのように取り入れられ、どんな効果をもたらしているのでしょうか。札幌市で小規模多機能ホームなどを運営されている株式会社LINKの岩本栄行(しげゆき)代表取締役に、介護先進機器の導入を決められたきっかけや先進機器によるケアのこと、そしてこれから目指すことなどについてお話を伺いました。
他業種と比べた時、介護業界の先進機器導入は遅れていると痛感。
だから、導入の検討はごく自然なことだった。
もともと僕は介護業界って何で業界内だけを見ているんだろうと感じることが多かったんです。この会社を立ち上げる前はグループホームの職員として15年程勤めていて、いろいろな業種の人から話を聞くこともあったのですが、他業界では新たなシステムや機器がどんどん導入されているのに、自分の勤務先は未だに手書きで書類をつくり、メールではなくFAXでやりとりをしていたり、利用者の介護で忙しいスタッフの時間を割いて何度も申し送りのミーティングがあることなどが疑問で。必要な箇所を正しく効率化できれば、もっともっと利用者さんが必要とする、有意義なケアが提供できるという思いは常にあったので、自ら介護施設の運営をしようと考えた時、先進機器を導入することはもう決めていました。
例えば、当社が運営している小規模多機能ホームでは、施設の各所にカメラを設置しており、スタッフが側にいない時でも利用者さんの行動を把握できるようになっています。そうすることで、例えば転倒などの危険を察知できますし、万が一転倒が起きてしまった際は原因をモニタで検証できるので、今後の予防対策にも役立ちます。またトイレに排泄物の状態を検知できる機械を設置したことで、スタッフが利用者さんの排泄状況を口頭で確認する必要がなくなりました。年齢に関係なく排泄はデリケートな部分ですので、これによってかなりお互いのストレスが解消されたと実感しています。その他利用者さんが飲んでいるお薬の内容や持病・通院情報なども含め、全てのデータはスタッフがフロア毎に共有で使用しているタブレットで確認できるので、不要なミーティングなどが減り、その分必要なケアや他の業務に従事できています。何も四六時中付き添うことが介護ではありません。
利用者さんにだってプライベートはありますし、一人でいたいときもあるはず。本当に必要とする時に手を差し伸べられるケアを提供するためには、「私が必要だと思ったから」というような“主観的な判断”ではなく、より正確で根拠のある“客観的なデータ”を積み上げていくことがとても大切だと思っています。
機械が得意な分野は任せ、
人にしかできないケアをさらに追求。
ゆくゆくは要介護者があたりまえに
くらせる地域づくりを目指したい。
例えば、当社が運営している小規模多機能ホームでは、施設の各所にカメラを設置しており、スタッフが側にいない時でも利用者さんの行動を把握できるようになっています。そうすることで、例えば転倒などの危険を察知できますし、万が一転倒が起きてしまった際は原因をモニタで検証できるので、今後の予防対策にも役立ちます。またトイレに排泄物の状態を検知できる機械を設置したことで、スタッフが利用者さんの排泄状況を口頭で確認する必要がなくなりました。年齢に関係なく排泄はデリケートな部分ですので、これによってかなりお互いのストレスが解消されたと実感しています。その他利用者さんが飲んでいるお薬の内容や持病・通院情報なども含め、全てのデータはスタッフがフロア毎に共有で使用しているタブレットで確認できるので、不要なミーティングなどが減り、その分必要なケアや他の業務に従事できています。何も四六時中付き添うことが介護ではありません。
※2023年12月取材
株式会社LINK (小規模多機能ホーム エターナル)
Tel:0120-05-0524(フリーダイヤル)
Mail:hokkaido-kaigo@eidell.co.jp
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