社会福祉法人渓仁会 手稲つむぎの森
ケアマネジャー・認知症介護指導者
2003年
社会福祉士/介護福祉士/介護支援専門員(ケアマネジャー)/認知症介護指導者
目指していたわけではなく、偶然なんです。前職では小さな子どもたちにサッカーを教える仕事をしていましたが、それを辞めて、ハローワークでお仕事探しをしていました。そこで求職者支援の職業訓練でヘルパーの研修があり、たまたま目について約3ヶ月間受講したんですね。修了と同時に現在の会社に入職し、それから介護職員として働いています。
2003年の入社当時はデイサービスを担当していましたが、働いていくうちに認知症に興味を持つようになり、その後新設された認知症対応型のデイサービスに異動しました。現在は小規模多機能型居宅介護の事業所でケアマネジャーとして稼働しながら、認知症対応型デイサービスと小規模多機能型居宅介護の統括をしています。
小規模多機能型居宅介護は、1つの事業所で「通い」を中心に「訪問」と「泊まり」を組み合わせたサービスを提供しています。ケアマネジャーとして、お一人おひとりにどのようなケアを提供しご自宅での生活ができるだけ長く継続できるのか、ご本人やご家族と個別にお話ししたり現場に入ることもあります。
お忘れになってしまう利用者の方が多い中で、私の名前を覚えてなくても、目が合った時ににっこりと微笑んだり、分かっているよっていうような表情をしていただいた時には、やっぱりうれしいですし、やりがいのようなものを感じます。
仕事は、いつも楽しいですね。正直、事務仕事は苦手ですが、ご利用者の方と関わっているときは楽しいと感じています。こちらで組み立てたご支援が上手くいき、ご家族の方から「介護の負担が軽減された」「本人が喜んでいる」というお言葉をいただいた時も、やっぱりうれしいですね。
表情は、笑顔を絶対キープが基本。何ごとも手を抜かずに、一瞬一瞬を大事にしたいと思っています。ご利用者が亡くなってしまう場合もあり、「あれが最後だったんだ。自分は笑顔で関わっていたのか?」と思うことがよくあり、後悔しないように全力でやるように努めています。
私は、結構白か黒かはっきりしたいタイプですが、世の中では上手に折り合いをつけなければいけない、自分の価値観だけで測ってはいけないということを、利用者さんからも、スタッフからも学ばせてもらっています。
ちょっと大きな夢があって、この地域、手稲区でみんなが幸せな街をつくりたいと思っています。普段利用者さんと事業所で関わっていますが、その方の人生には家での生活があり、やっぱり地域ってすごく大事。いろんな方々が安心して暮らすために、つながりづくりが必要だなって思うんです。手稲区では、介護の事業所の横のつながりが結構できてきていて、みんなお互いを高め合い、一緒に楽しくやろうという人たちばかり。その輪を広げて、業界以外の地域の方々とつながっていけば、みんなが幸せな街ができるかなと思っています。
夏はサーフィンか山登り、冬はスノーボードを楽しんでいます。本当はフットサルがいちばん好きでチームにも参加していますが、仲間は介護・看護関係の人が多いため、コロナ禍以降はなかなかできないのが残念ですね。スケジュールが合う友だちと、休日ごとに山や海へ出かけている感じです。
日々、幸せだなって思いますね。仕事も楽しいし、休みの日も楽しいし、健康でいられるし、友だちにも恵まれているし。そんなに何か嫌だって思うことがなく、自分が楽しいと思える時間が多く、思い描いていた仲間づくりもできるようになって、本当に充実していると思います。
介護の仕事って大変とか、ハードルが高いというイメージがあるかもしれませんが、それって働いている側のメッセージの出し方の問題かもしれません。確かに介護の技術や知識は必要だけど、それはやっていれば付いてくること。人と関わるのが好き、お話するのが好きという人にとって、本当に楽しい仕事だと思います。大学や専門学校で福祉を学んで介護するぞって入ってくるのもアリですけど、気負わずに普通の仕事として考え、入ってから覚えようという感じで気楽に始めてもらいたいですね。
※2022年8月取材
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