ヘルパーステーションはばたき
訪問介護員(ホームヘルパー)
2021年
介護福祉士
幼少の頃、幼稚園にも小学校にも周りに障がいがある友だちが多くいました。中には歩くことが難しい子などがいて、そういう友だちと遊ぶ時は、動作のお手伝いをすることが当たり前に。子どもの頃から介助することが自然に身についていたんですね。
子どもの頃は考えてなかったですね。トリマーやスポーツトレーナーになりたいと思っていたこともありますが、高校で進路を考えるときに選んだのが介護の専門学校。トリマーやトレーナーになるより、子どもの頃の経験から介護の道に進もうと考えたのです。
最初は身体障害者の施設で働き、その後産休を経て、療養型の病院に就職しました。そこは介護が必要な寝たきりの高齢者の方々が多く、50人ほどのおむつ交換と体位変換を1日2〜3回繰り返す日々。仕事を続けるうちに肩を痛めて、3年ほどで退職しましたが、知人から現在の職場を紹介していただき、体に無理なくできる仕事だということで昨年から働き始めました。
利用者さんのご自宅に伺い、食事や入浴、排せつ、着替えなどの介助と、掃除や洗濯、調理などの身の回りのお世話を行います。1日平均5〜6件を担当し、短い場合は30分、長い場合は2時間のプランも。利用者さんごとにケアプランが決まっていて、時間内に定められた介助やお手伝いを行っています。
利用者さんが笑顔だったらいいかなって思いますね。「ありがとう」って言えない方もいますし、「何もしてあげられないけど…」という方もいますが、元気でいてくれたらそれでいいよって思うんです。
いつも元気でいようと思っています。利用者さんの家には「おはようございます!」と元気に入って、利用者さんが「明るい人が来てくれたね」って喜んでくれたらいいなと思います。
私は利用者さんとお話をするのが好きで、昔の話を聞いたり、調理や家庭菜園などの豆知識を教えてもらったりして、毎日楽しく働いています。
大変なのは、息子が急に熱を出して休むこと。私たちのシフトは一人の担当が決まっていて、誰かが休むと他の人がカバーする仕組みなのですが、私としては大変心苦しく、本当に皆さんに申し訳ないなって思います。
以前働いていた施設では、時間内に大人数の介護を行うため、どうしても行き届かない部分があったかなと思います。ホームヘルパーは、利用者さん一人に対して介助やお手伝いをする仕事ですので、できるだけゆっくりと丁寧に接しようと思うようになりました。
休日は、5歳の息子と一緒に公園に行ったり、温泉に行ったり。最近車を購入して、息子が言う通りの方向に進むドライブを楽しんでいます。息子を寝かせたら、夜な夜なジグソーパズルに熱中。母や姉と宝塚にハマり、年に何度かのライブビューイングが楽しみです。
息子と過ごしている普通の日常に幸せを感じますね。今は仕事と子育てに頑張る毎日ですが、いずれはケアマネジャーを目指してステップアップしていきたいと思います。
ホームヘルパーは、一人で利用者さんと向き合い、介護を通じて豊かな生活を支える仕事。一人で行えるようにするために、先輩たちは一生懸命に教えてくれますので、不安に思うことなくチャレンジしてほしいと思います。
※2022年8月取材
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